| 掲載会報 |
タ イ ト ル |
著 者 |
| 114号(23.4.1) |
国際安全保障データ2010−2011 |
常任理事 廣瀬清一他編 |
2・26 帝都兵乱 |
藤井 非三四 |
ハンニバルに学ぶ戦略思考 |
首都大学東京講師 奥出阜義 |
| 111号(22.7.1) |
輿論と世論 日本的民意の系譜学 |
佐藤卓己 |
| 110号(22.4.1) |
日本の大義と武士道 戦うもの達へ |
明治神宮武道場「至誠館」
館長 荒谷卓著
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| 109号(22.1.1) |
福沢諭吉の日本皇室論 |
平沼赳夫監修・池田一貴現代語訳 |
| 108号(21.10.10) |
軍用鉄道発展物語 |
熊谷 直 |
| 107号(21.7.1) |
防衛情報雑誌『MAMOR』(マモル) |
扶桑社 |
『ふがいない政治家よ 歴代総理 議員に学べ!
−政治家とは何たるものかー』 |
愛書連代表 天国太平 |
全国防衛協会連合会創立20周年記念誌 |
連合会プロジェクトチーム |
日本の防衛Q&A「わかりやすい国の守り」 |
| 106号(21. 4. 1) |
いつまでもどこまでも果てしなく危ない朝鮮半島 |
DRC朝鮮半島研究会 |
| 105号(21. 1. 1) |
F機関 インド独立に賭けた大本営参謀の記録 |
藤原 岩市 |
| 104号(20.10. 1) |
平成20年度版防衛白書 |
防衛省編 |
| 103号(20. 7. 1) |
日本の核論議はこれだ |
郷友総合研究所編 |
知っておきたい現代軍事用語 |
高井 三郎 |
| 102号(20. 4. 1) |
日本人は戦略・情報に疎いのか |
太田 文雄 |
| 101号(20. 1. 1) |
新テロ対策特措法ー石破防衛大臣に聞くー |
防衛知識普及会 |
江上女性部会長料理本2冊 |
江上栄子 |
| 100号(19.10.23) |
人間 山口信夫 |
綱淵 昭三 |
ルワンダ難民救援隊 ザイール・ゴマの80日 |
神本光伸 |
| 98号(19. 4.23) |
軍事システムエンジニアリング |
大熊 康之 |
| 95号(18. 7.23) |
国民保護のマニュアル |
全国防衛協会連合会 |
| 国際安全保障データ2010−2011 数字で読む明日の世界 |

わが国周辺の安全保障環境は年ごとに大きく変化しており、日本が自らの国益を守り、自らの防衛にどう取り組んでゆくかが大きな課題になっている。
日本は安全なのか?防衛費は?防衛装備は?日本の防衛努力は世界に通じるのか?日本の防衛を具体的に論議するためには軍事の基本データの分析は必須である。
本書は財団法人デフェンスリサーチセンターが、上田愛彦・井川宏・新治毅・杉山徹宗・鈴木健・高山雅司・中村暁・廣P清一・藤本晶士・安村勇徳・吉田暁路という錚々たる専門家集団の力を結集して内外のデータを収集・分析し、数字と図表で安全保障に関する「世界の中の日本」を位置づけた貴重な一冊である。
またデータのみならず、収録されている「用語解説」は単なる用語集を超え、簡潔に本質をついた解説は、それを読むだけで何故その用語が必要かまで理解でき、安全保障に関する新聞記事や論文を正確に読み解くためには是非とも必要な基礎知識である。
特に巻末付録の「2008年韓国国防白書(抄訳と解説)」は、あらゆる分野で我が国との関係が深まっている韓国が北朝鮮をどう認識しているか、日本をどのように理解し、竹島問題をどう表現しているかを知る貴重な資料である。
(鷹書房弓プレス・定価1400円+税)
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| 二・二六 帝都兵乱 |

昭和11年2月26日雪降る帝都に、昭和維新を標榜して部隊を動かした青年将校たちが時の閣僚や重臣軍上層部等を襲撃した。
「疲弊した農村の窮乏に悲憤慷慨した青年将校たちが君側の奸を排除に立ちあがった」的な観点から語られることが多かった二・二六事件を、本書は軍事行動即ち戦史として、戦場の環境、決起側、鎮圧側各々の戦略方針、戦闘経過の流れを考究する。
五・一五事件や永田軍務局長斬殺事件から続く本事件を知ることは大東亜戦争における日本側の戦争生起の背景を理解する手掛にもなり得る。
更には多種多彩な史料から要点を大胆に取り出した本書は単なる戦史をはみ出し、軍隊内部の人事関係や特有の組織構造まで語り、昭和前期の日本陸軍の文化を詳細に知るものだけが書ける無類に面白い事件史であり読みものである。
北一輝はかなり怪しげな人物として描かれ『国家改造法案』も青年将校はろくに読んでいなかったこと、東京の第一師団を満州へ移駐することが直接のきっかけだったこと、また事後の維新政府への計画がまったく欠けていたことが失敗の原因だったことなど、目からうろこが落ちるような指摘、エピソードに満ちている。
事件を中世の僧兵による「強訴」に近いものと位置づけているのも興味深いし、東京在住の中堅将校のおごりとコンプレックスで動かされた兵隊に同情的なのも面白い。
(草思社・定価1800円+税)
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| ハンニバルに学ぶ戦略思考 |

いまや企業のビジネスプランにまで「戦略」という言葉が使われるようになり、その元々の意味が忘れられる危惧もある。それは本来、軍事における生死を左右する意思決定につながる、知的武装そのものである。
今日でもさまざまな戦略論があるが、古くは孫子の兵法やクラウゼヴィッツの戦略論が広く知られる。しかし、欧米ではそのクラウゼヴィッツが規範としたナポレオンや、ロンメル将軍が「師」と仰いだ、古代カルタゴの英雄・ハンニバルが「戦略の父」と言われ、いまなお彼の考えが受け継がれている。
本書では、そのハンニバルの戦略力を11の原則にまとめて紹介する。ハンニバルは、古代ローマ大国の天敵と言われ、第二次ポエニ戦争で戦ったことでも知られる。戦力で圧倒的に劣るカルタゴ軍がカンネーの戦いで大国ローマ軍を打ち破ることで、ハンニバルの名声は確固たるものとし、カルタゴが滅びた後も、ローマ帝国最大の敵として後世に語り伝えられてきた。何よりも恐れられ注目されたのは、彼の戦略家として能力で、その後の欧州の戦略研究の基礎になっている。
本書では、第二次ポニエ戦争での4つの戦いを具体的に説明し、ハンニバルがどのような状況分析をし、いかに戦略を策定して実践したかを著す。そこには現代の国家や企業が学ぶべき戦略の基本概念が集約されている。
部隊指揮官として防衛大学校教授として、戦略の理論と実践に精通した著者の説得力が滲み出た一冊。
(ダイヤモンド社・定価1800円+税)
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輿論と世論 日本的民意の系譜学
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戦前までは「輿論」と「世論」は明確に区分されていた。「五箇条のご誓文」の「万機公論に決すべし」の公論は「公議輿論」の略語で、「公開討議された意見」を意味した。他方、「軍人勅諭」には「兵力の消長は是国運の盛衰なることを弁へ、世論に惑はず、政治に拘らず、只々一途に己が本分の忠節を守り」となっている。
ウォルター・リップマンの『輿論』には「如何なる政治も、輿論を無視しては持続性を有し得ない。君主専制の下に於てすら、盛衰の跡を顧みれば、時間を超越した本質的考察に於て輿論が政治の窮極の死命権を握って居ることを首肯し得るであろう。輿論は政治の基底を為すものでなければならない」とする。「世論」は気分や雰囲気の表出で感情的なものであり、「輿論」は理性的に議論され公衆の社会的意識が組織化されたものであるといえる。
しかし、大衆の政治参加と新聞の大量発行と同時並行的に、「輿論の世論化」が進展し、辞書でも両者の区分が明確でなくなり、戦後は「常用漢字表」から「輿」が消えてしまった。こうして郵政選挙や年金選挙に見たように、国家をどうするかという総体的な議論の集約としての輿論ではない、一、二のテーマだけの感情表出で動かされてしまう。
輿論の復権こそ、今まさにアクチュアルなテーマではなかろうか。
福澤諭吉は『文明論之概略』で、「世に多き者は智愚の中間に居て世間と相移り罪もなく功もなく互に相雷同して一生を終る者なり。世論は此輩の間に生ずる議論にて、正に当世の有様を模出し、前代を顧て退くこともなく、後世に向て先見もなく、恰も一処に止て動かざるが如きものなり」という。
新潮選書 1470円
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| 「日本の大義と武士道 戦う者たちへ」 |
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『日本の大義と武士道 戦う者たちへ』 『明治神宮武道場「至誠館」館長 荒谷卓著
「大義」や「武士道」と呼ばれる一見難解と思われるものを、日常の体験を基に自分の言葉で驚くほど平易に語っており、分かり易く感動を与えてやまない。
日本国家のあるべき姿形、その国家を継承していく国民の心のあり方というような、高度な内容であるにも拘らず理解し易いのは、日本建国の歴史と著者自身が諸外国・諸国人と心の接触をしたところから来ているのであろう。
冷戦崩壊後、多様な脅威が出現した国際環境に対応出来るようにするため、著者は自衛隊の改革を目指す。その象徴とも言える特殊作戦群を作り、初代の群長として隊員を真摯に教育・訓練した。その隊員たちがイラク派遣自衛隊を裏で支えたのである。
世界最強の自衛隊を心中に抱き、中心的存在として活躍してきた著者が、意半ばにして自衛隊を去ったのは何故か。端的に言えば、日本全体が戦争放棄を謳う憲法9条と人権思想の美名の下で、官僚化した自衛隊には戦う戦士の養成という意識が希薄であること、また、最高指揮官である首相をはじめ、防衛大臣等の政治家には国家が直面している現状を認識しようとしない頭隠して尻隠さずのダチョウそっくりであるという焦燥感を憶えたからに他ならない。
それは「自衛隊を運用する気構えもない政治指導者と実戦に使われることなど考えることもしない自衛隊上層部に管理されて、自衛隊の中の真の戦闘者たちは日々悶々とした状態にあった」という文言に伺われる。
こうして、著者は日本建国の基本に帰り、世界に轟く日本精神の拠り所である武士道を体現する先達になり、「身を賭して己の魂の理想を貫こう」と決意したのである。
表題の「戦う者たちへ」は信ずることをやり通す″真に「戦う者」になろうではないかと訴えている。それは武器を持って戦う自衛隊や警察、海上保安要員よりも、自己保身しか考えていないような政財界人、更には日本国民に対してである。

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| 福沢諭吉の日本皇室論 |
『福澤諭吉の日本皇室論』 (平沼赳夫監修・池田一貴現代語訳) 財団法人無窮會編
平成17年11月、女系天皇を認める有識者会議の報告書が出た時、心ある日本人は奈落の底に突き落された気持になった。その後も、激論が交わされていたが、最近は一段と激しさを増している。 そこで、混迷の今こそ古典に学び賢哲の洞察の深さを味わうべきだと平沼赳夫議員が監修、出版したのが本書である。
福澤は国会開設や憲法発布(明治22年)を歓迎する一方で民主主義に期待と危惧を抱いていた。「自由民権甚だ大切なりと雖も、自由民権を伸ばしたる国を挙げて不自由無権力の有様に陥りたらば如何せん。守旧保守亦大切なりと雖も旧物を保守し了りて其ままに他の制御を受けたらば如何にせん。相闘いて勝敗容易ならず、全身の全力は既に尽くして残す所なし。何ぞ他を顧みて之が謀を為すに遑あらんや」(自由だ、民権だと騒いで国内が騒然となっては、外国からどんな謀略が働くかもしれない。それに対応する力を結集できなかったらどうするのだ)と警句を発したのである。
このことを、殻の中で安心していたサザエが、外が騒がしいのでそっと頭を伸ばしてみたら殻共々魚市場の俎板の上にいたという寓話を以って示している。
また、「国会は二様の政党相争ふて、火の如く水の如く盛夏の如く厳冬の如くならん。政府より頒布する法令は冷なること水の如く、情の薄きこと紙の如く」で殺風景である。政治は国の外形を整える道具に過ぎない。これに対して、「帝室は独り万年の春にして人民これを仰げば悠然として和気を催ふす可し」。また、「帝室は偏なく党なく政党のいずれをも捨てず、又いずれをも援けず」に「政治社外(政治の世界外)」にあって、国民の心の拠り所となることが望ましい、こうした皇室の存在が重要であるという。
130年も前に書かれたものであるが現代語訳も付いて読み易い本書は、民主主義と政党、更には皇室の存在意義が問われている今こそ、必読の書ではなかろうか。
帝室の恩徳は甘きこと飴の如くして人民これを仰げば以て慍を解く可し」

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| 「軍用鉄道発展物語」 |
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「ひかり」や「のぞみ」と聞くと東海道新幹線を連想するが、昭和13年頃、日本が釜山から満洲に同名称の急行列車を走らせていたと聞くと、ノスタルジックになる人もあろう。
書名どうり、軍用としての鉄道の建設・運用・維持を、主に日本軍との関りで述べており、鉄道連隊の編成や泰緬鉄道・クワイ川橋の話から、天皇お召の御料車のことまで広くカバーしている。
鉄道は技術の開発と国家戦略が絡んで発達したわけで、戦争ばかりでなく、社会の変化に対応してどのように利用されたかも面白い。
鉄道敷設に当たっては軍事的要素も考慮して内陸部がいいか海岸沿いがいいか、民営か国営かなど、侃侃諤諤の議論が交わされていることはいうまでもない。鉄道敷設時の風土や生活習慣、食糧事情、戦時疎開にも利用された窮状などが淡々と語られ、世相物語にもなっている。
シベリア出兵で、日本はロシア革命軍が使用していた装甲列車を分捕り、更に補強して使用している。操縦ばかりでなく、線路の復旧も行いながら戦闘地域に真っ先に入って行く鉄道連隊はシベリア版西部劇の主役さながらの活躍である。
鉄道は軍用ばかりでなく、満州事変が柳条湖の満鉄爆破によって引き起こされたように、平時における謀略などにも利用された。こうしたことが平易な文章で綴られ、思わず世界史の裏面を覗き込むようである。
また、民営化以前の国鉄ばかりでなく、私鉄の多くが戦争との関係で敷設され、戦後はどのような運命を辿ったかなども克明に記されている。
日清戦争時の大本営が何故広島に設けられたか、日露戦争の長期化を日本が嫌い、開戦時から早期終結と講和を期待していた理由も、鉄道事情に大いに関係していた。
関門トンネルが開通すると、下関・釜山間の連絡船を介して、シベリア鉄道に接続する国際列車も検討するなど、大きな夢も描いており、興味は尽きない。(光人社刊・1800円+税)

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| 防衛情報雑誌『MAMOR』(マモル) |
美しいビジュアルとわかりやすい文章で、防衛省・自衛隊の活動が詳しくわかる

民間出版社が発行し、防衛省が編集協力する話題の防衛情報雑誌『MAMOR』(マモル)
創刊は平成19年1月。前年9月まで防衛弘済会が発行していた『セキュリタリアン』の後継雑誌である。
より多くの一般国民、なかでも若い読者に、国防を考える情報誌を読んでもらえるように、との目的からフジサンケイグループの出版社である扶桑社が編集・発行をして一般書店で発売されている。
国防に興味のない人でも、気軽に手に取って読んでもらえるように、あえて表紙や巻頭グラビアでは、テレビや雑誌で活躍するアイドルを起用。「それをきっかけに安全保障や自衛隊に興味をもってもらえれば」というのが編集の狙いで、実際に編集部には「グラビアのタレントが目的で初めて購入しましたが、自衛隊を紹介するページもおもしろかったので毎号購入します」といった内容のハガキが多数寄せられている。
入り口は柔らかいが中身は、毎月、時事に即応した特集と、各部隊の訓練レポート、世界各国で活躍する防衛駐在官からの現地ルポ、技術研究本部の最新研究報告、日本各地の基地・駐屯地がある自治体の紹介、防衛省・自衛隊の最新ニュースなど、硬軟取り混ぜた情報が満載(7月21日発売予定の9月号では「防衛協会20周年記念行事開催」のニュースも掲載予定)。
一般読者からは、「自衛隊の普段の活動を始めて知った」、「隊員の苦労を知って頭が下がる」、「自衛隊に興味をもった。将来は入りたいと思う」といったお便りが届いている。
また、現役自衛官や、その家族からも「ほかの部隊の活躍をくわしく知ることができて役立つ」、「離れて住む息子の仕事がよくわかってうれしい」という声が寄せられている。
毎月21日に、定価530円で全国の一般書店で発売されているが、売り切れなどの場合は、どこの書店でも無料で取り寄せが可能。また、会員向けに配布する目的で一括購入する組合・団体もあり、その場合は割引購入ができるので編集部に問い合わせていただきたい。
(マモル編集部・直通電話03-5403-8887)
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| 『ふがいない政治家よ 歴代総理、議員に学べ!!―政治家とは何たるものか!―』 |
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「かつては、怒髪天を突く勢いで、演説会や討論会が頻繁にひらかれて、わが天下国家を語り、国民と政治家は一体でもあった。荒ぶる熱い魂はぶつけないと、高めあえないのだ。かれら政治家こそが国民の代表であり、そして国家の代表でなくてはならない」。(「まえがき」より)。
こうした趣旨から、初代の伊藤博文から71代の中曽根康弘まで45人の総理、更に井上馨や陸奥宗光、重光葵などの大臣・議員23人の「政の言葉」を取り上げている。
「政治は趣味道楽であってたまるものか、命懸けでやるものだ」(浜口雄幸)、「自己の生命は一度死んでいる!」(鈴木貫太郎)、「身は数創を被るも志は未だ灰せず」(井上馨)、「俺が戦争にしてやる」(陸奥宗光)、「わが国は尽くすべきを尽し、忍ぶべきを忍んできた」(山本権兵衛)、「なすは、なさざるに勝る」(加藤高明)、「日本自身の実力、政策又は精神を以て解決するの外はない」(重光葵)
ここで取り上げた数人の言葉からも、政治家となった以上は身を犠牲にして「政」を行なうこと、諸外国からの無理難題には忍びに忍ぶが、我慢も限界を超えれば決然として戦争に打って出ること、同盟などは結んでいても夫々に国益が絡んでおり、最終的には自国のことは自国で解決しなければならないこと、こうした「政治家の志」が沸々と感得されるではないか。
国家の消長は国民の意思を汲み上げるべき政治家と共にあり、本書が出版され、「いま、政の言葉が必要である」(「まえがき」冒頭)所以も、ここにある。
今日の政治屋たちに喝≠入れ、本当の政治家となって国民に政の言葉を吐いてみろ≠ニ訴えている。
国民の政治離れが甚だしい今日、日本の将来を考えるべきノーブレス・オブリージュの人々にとり、必読の書である。
(春日出版 1500+税)
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| 全国防衛協会連合会創立20周年記念誌 |
 
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| 日本の防衛Q&A よくわかる国の守り |
 
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| 『いつまでもどこまでも果てしなく危ない朝鮮半島』 「DRC朝鮮半島研究会」編 |
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日本に最も近い国、それが韓国であり北朝鮮である。両国が存在する朝鮮半島は、人智では如何ともし難い地政学的な理由によって大国の動きに翻弄されてきた。現に南北に分断されているのも日本の敗戦後の米ソの思惑からであり、朝鮮戦争も一時の休戦でしかない。
題名が明示するように、未来永劫に亘って目が離せない朝鮮半島である。それは韓国と北朝鮮に分断されている当面の政治・軍事情勢からだけではなく、過去に由来する歴史や民族形成の過程にも大いに関係している。
近年は韓国との間の竹島問題、並びに北朝鮮との拉致や核兵器問題などがクローズアップされているがそれらは表面的で、問題の一部でしかない。より本質的には、朝鮮半島に内在する歴史観や民族感情に由来している。
こうした本質的な問題には歴史的・民族的視点から、また核・ミサイルには技術的・軍事的視点から、更に国家の並存については政治・外交的な視点から隈なく、かつ記述の重複も厭わず、読者に分かり易くオムニバス的に提示している。
中でも、当面する安全保障に重点を置き、両国間に起きる分断や統一のシナリオ、それに対処する米中露の動き、更には対岸の火事では済まない日本のあり方など、専門家たちが叡智を集めて幾つかのシナリオを描いている。
重病を患った金正日も活動を再開している。ミサイル発射の予告もしており、日米は状況次第で撃墜する準備も進めている。過去には大国から翻弄された半島が、今では逆に周辺国を翻弄する国になろうとしている。日本はどう対処するか、必読の書である。(S)(光人社刊、1800円+税)
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| 『F機関 〜インド独立に賭けた大本営参謀の記録〜』 藤原岩市著 |

先の大戦で日本が東南アジア諸国の独立を助けた事を、当事者自身が語るドキュメンタリー。
著者は昭和16年9月、(若冠)陸軍少佐の身で、来るべき大東亜戦争勃発に備え東南アジアのマレー・北スマトラ民族の秘密工作(@マレー英印軍内インド人将兵を投降させ、インドの独立基盤樹立の「インド工作」 Aマレー人の反英協力の獲得、各州サルタン庇護の「マレー人工作」 Bマレーのハリマオ(虎の意で日本人谷豊)を頭目とするマレー人匪徒の対英闘争の「ハリマオ工作」 Cシンガポール華僑の反英サボタージュ指導の「華僑工作」 Dスマトラ、特にアチエ民族運動との協力指導の「スマトラ工作」)の特命を帯び、バンコクに派遣された。 部下はわずか30名。
フリーダム・フレンドシップ・そして藤原の頭文字を取った「F機関」は、インドをはじめ東南アジア諸民族の民族的悲願に発する自発的決起を促し、日本側の近視眼的工作からの強制を厳に戒めた。 その結果インド人やマレー人から進んでF機関に協力・提携の申出が続出、F機関は全マレーの救世主と畏敬された。
扇動工作はマレー進攻作戦やスマトラ進撃にも功を奏し、日本軍進撃が民族解放軍と言われる程に民衆の間に人気が上がっていった。
著者は武力なくしてインド独立はないと確信、マレー・シンガポール作戦で日本軍と戦い、捕虜となったモハンシン大尉を誠心誠意説得、捕虜の中から師団兵を選抜させ、インド国民軍(INA)を創設させた。
その後、この軍隊はドイツから戻ってきたチャンドラ・ボースに引渡され、遂にはインドの独立をもたらす。
(日本及び東南アジアの歴史(特に近現代史)に興味のある方)日本の国際貢献・協力のあり方に興味のある方にお勧め。 なお、著者は東京都防衛協会の初代理事長を務められた。(昭和60年、振学出版、妹尾隆参事評)
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| 平成20年度版防衛白書 防衛省編 |
20年版防衛白書を発表
激動する世界 立ち遅れるわが国の防衛力

中・ロの軍事力増大を懸念
防衛省は20年版防衛白書を9月5日発表した。 大きな特色は、事件・事故の不祥事を契機とした防衛省改革を盛り込み、組織再編への決意を内外に示そうとしている。
中国やロシアの経済発展を背景にした軍事力増大や領海領空侵犯の増大等を報告する一方で、日本の防衛費は6年連続して減少し、主要装備のゼロ査定が続いているとしている。
不祥事が予算獲得を困難にしているようであるが、日本の立ち遅れは許されない。クラスター爆弾禁止条約についても「積極的に貢献する」としているが、日本の安全保障に穴が開くデメリットをどう防ぐのかの説明がない。
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| 日本の核論議はこれだ 郷友総合研究所編 |
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―新たな核脅威下における日本の国防政策への提言―
北朝鮮が核実験をし、弾道ミサイル開発に血眼を上げている。また中国の核ミサイルの照準が日本に向けられており、ロシアの復活も脅威の度合いを加速するはずなのに、何故日本は安穏としているのか。
政治家が問題提起しても、多くのマスコミが議論さえさせないような非核5原則を形成する日本である。曲がりなりにも戦後60年を日米同盟の下で生き延びてきた。しかし、米国の戦力が相対的に低下する近未来にあって、日本への核の傘はさし続けられるのだろうか。これが本書2章までの問題提起である。
対米関係を最も重視しつつも、アジアの戦略環境、日本の国内事情などを総合的に勘案して提案するのが第3章である。
NATOの核抑止体制を紹介し、ミサイルの共同研究開発などと言う技術的なこと以上に、戦略思想のすりあわせや、核の傘がどのように機能し、また機能しないかなど、より戦略的な高位レベルの調整機構が求められているのではないかと主張する。
日本が「自国の安全は自分で守る」決意と努力をしないことにははじまらないことを説き、核被害の実態を知る人類初で唯一の被爆国であるからこそ、感情的な忌避よりも、積極的な防衛策をとる必要があるのではないかと苦言。
具体的にはイギリス型を提示して現実的議論を期待している。また、価値観を同じくする豪州、印度までも含めた核戦略同盟の提案も、今までにない踏み込みで、議論誘発の一書である。(S)
(展転社発行 本体1500円)
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| 知っておきたい現代軍事用語 高井 三郎 著 |
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日本の存在感が低下している。その原因は? と問えば、国民の多くが口を揃えて「少子化」の影響と指摘する。しかし、英国や独仏は日本の半分位の人口で存在感を示してきたし、米国も日本の2倍弱の人口でしかないが、長い間、世界に君臨してきた。
こうした国々を見ると、政治・経済も然ることながら、それら支える軍事力、それも国民の信を得た軍隊を持っていることが分かる。
本書は発刊の趣旨で、「武力紛争は各地で起きており、各国は軍備を不用意に廃止できないのが国際社会の偽らざる現状である。(そうした中で)日本の国民だけが各国民に比し、軍事に寄せる関心も軍事知識も低調な状態が許されるのか?」と反問、JR四谷駅付近に建つ千代田区史跡案内図に「旧近衛師団指令部庁舎」の注記に気づき、「指令部」は「司令部」が正しいと担当部署に指摘したエピソードを紹介しながら、正しい知識の必要性を説いていく。
本書の特性は、軍事用語の単なる解説ではなく、最終的には「兵器と技術」まで踏み込むが、「国家」とは何か、「安全保障」や「危機管理」はなぜ必要なのかに始まり、「戦争」・「紛争」について述べ、「軍事機構」や「軍事原則」などを歴史的な経緯や各国の考え方などにまで踏みこんで解説している。
外交と軍事は相互補完の関係にある。日本の生きる道が、外交によって国家の存在感を示すことであるとするならば、北朝鮮の核開発とミサイルの実用化、中国の異常な軍近代化と戦力向上が伝えられる環境の中にあって、外交を支える軍事について、国民が正しく理解する必要性が増大していると言える。(S)
(アリアドネ企画2100円+税)
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| 日本人は戦略・情報に疎いのか 太田文雄著(防衛大学校安全保障・危機管理教育センター長) |

戦略や情報という取り付きにくいテーマーを、日本の文献である古事記や古戦史、更には日清・日露戦争史などを参照しながら、著者独特の視点で読み解く。
日本は建国以来、「戦略」的思考と、謀略などもふんだんに駆使した「情報」を見事に使いこなしてきたことを高天原と出雲の駆け引きから説明するところは圧巻である。
また、戦国時代の有力武将たちが「孫子の兵法」の真髄を習得し、遺憾なく応用してきたことを浮き彫りにする。
日本人の戦略眼、情報眼が曇っていなかったこと、決して欧米人に劣っていなかったこと、いやそれどころか、日本の先人たちがリードさえしていたことを、外国人との豊富な接触や部隊経験等から割り出し、日本人に自信と誇りを取り戻させる好著である。
アメリカナイズされた戦後思想で、日本の永い歴史に隠された日本人の良さ、偉大さを忘れてしまった。自虐史観が戦略や情報における先人たちのすぐれた業績までも蔑ろにする状況に警告を発しているのが本書である。
国民に愛読され自信を与えた功績の大きい『坂の上の雲』などで、人物像が過って描かれたり、過小に評価されていることなども指摘して、正しい理解に導こうとする。
「青い鳥」は日本に居る。「灯台下暗し」を教えてくれる本著で日本を見直す縁とするためにも、多くの人に読まれることを期待したい。(芙蓉書房出版、本体1800円+税)
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| 新テロ対策特措法 −石破防衛大臣に聞く− |
「現在、アメリカも、イギリスも、イタリアも、ドイツもカナダもフランスも、みんなアフガニスタンの陸上でも、海上でも、テロと闘っています。この中東が安全であることによって最も利益を受ける日本が、今回法律が切れ、新しい法律もできないとしたら、本当に許されることなのでしょうか。」
「お隣の韓国、あるいはスイスなど、多くの国がこのテロとの戦いに参加しています。ですから、決して、アメリカの戦争に加担するものとか、憲法に違反して集団的自衛権の行使になるとか、そういうようなご批判は当たらないと思います。」
右のように、Q&Aの形で、分かりやすい解説で、自衛隊(日本)の国際協力活動の必要性と重要性を訴えている。会員にとっては啓蒙の参考にして欲しい一冊である。 内外出版。価格630円。
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| 江上女性部会長の料理本2冊 |

腹囲が気になるメタボリック症候群の時代である。食は健康の元。メタボリ予防のためにも、料理の基本を覚え、人気のおかずを作りたいもの。
防衛協会女性部会の江上栄子氏(江上料理学院院長)指導による『絶対役に立つ、料理の基本』と『これだけは作りたい、人気のおかず』が(株)角川SSコミュニケーションズから出版された。
「初めて台所に立つ人のために」書かれたもので、鮮明な写真とつぼを押さえた説明は「目からウロコのコツ満載」で、「よし! 料理を作ろう」という気持ちにさせる。どちらも税込みで630円。=S=
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| 『 人間 山口信夫 』(綱淵 昭三著) |

山口信夫会
<帯タイトル(表紙)から>
日本商工会議所会頭・旭化成会長の重責を担う男の実情にせまる渾身のノンフィクション
ラーゲリからの帰国、宮崎輝社長の秘書を経て、住宅事業部の立上げ、新会長として全事業部の再編へ、そして会頭として経済と地方の再生に取り組んだ日々
<帯タイトル(裏表紙)から>
山口信夫を取り上げたのは、柔らかな人触りながら、自らの信念を曲げない「強さ」の根源を探りたかったからだ。高向巌日商副会頭は「山口さんの人間形成の過程を是非知りたい。あれだけの包容力のある人物が、どんな屈折を経、自己鍛錬をしてきているのか、それは私らにも大いに興味がある」と語っている。山口と接した経験のある人のほとんどが、「あの人間性はどうやって培われたのか?」と思っているようだ。 (あとがきより)
(中央公論新社 本体1500円+税)
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『人間 山口 信夫』を読む
経済ジャーナリストの綱淵氏が人物評伝として描き上げた『人間 山口信夫』が出版されました。現在、旭化成会長、日本商工会議所会頭として、また全国防衛協会連合会会長として活躍されている我らがおやじさんの歩んできた道、知られざる側面が盛り沢山です。
かつて旭化成会長であり全国防衛協会の初代会長でもありました宮崎輝氏が山口さんのことを、「わが社にはとびきりの英才がいる、陸軍士官学校のトップだ」と評していましたが、そんな偉人伝ではなく全編を通じて信念の人、包容力の人という人物像が浮かびます。
著者は、山口さんの「人を魅了してやまない心遣い、人を大事にする優しさ」が、シベリア抑留時代の一人では生きていけなかった過酷な体験から生まれたと分析。山口さんご自身も、このときの苦難に比べたらどんな努力でもできます、と読者に自信と目標を与えてくれます。
商工会議所会頭就任に際して、会頭職に専念するため、数多く持っておられた役職を殆んど辞退されたなかで、「防衛協会会長だけは私に課せられた責任です」ときっぱり。それは国を守ってくれる自衛隊への支援と、自らの国を守る気概を国民に持って欲しいと願う強い思いからです。
本書には、希薄化した日本人の国を愛する心を考え直すよすがともなる山口さんの言葉が随所に出てきます。会員の皆様にも、そして部隊を率いる自衛隊幹部の方々にも、一読をおすすめしたい一冊です。
(紹介者 大北常任理事)
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| 『ルワンダ難民救援隊 ザイール・ゴマの80日』(神本光伸著) |
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著者:神本光伸氏 |
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著者は「はじめに」で、「派遣準備期間は一ヶ月にも満たず、十分な準備のないまま8日後には出国し、ザイール共和国ゴマ市に向かった。指揮官として部下の顔さえ憶えぬままに、マーフィーの法則に支配されているような世界にいきなり放り込まれ、冷や汗ものの毎日が部隊を解散する日まで続いた」と書き、「後輩自衛官たちの活動の環境が整備されることに役立てば幸いに思う」と結んでいる。
緊張感をもたらすのは派遣先の状況ばかりではなかった。友人と思っている同行のマスコミ人が、法令を楯に指揮官を地獄苦に落しかねない報道をする様が書かれている。
こんな欠陥態勢で送り出したのかと驚くと共に、無事に任務を完了し、帰国できたのが不思議で僥倖以外の何者でもない。
ルワンダ派遣から既に13年過ぎ、この間にPKOや国緊隊、更にはテロ特やイラク特などで自衛隊が何度も派遣されが、最終章で「現場からの意見」を書かざるを得なかったことが問題だ。
科学技術創造立国を標榜し、言うまでもなく法治国家を確信する日本であるが、その実、こと自衛隊に関しては枝葉末節、重箱の底にある針先程のゴミを在った無かったというだけで、憲法を初めとする法体系は手付かずの状況である。
国家の威信と派遣された隊員の生命に関わる大事であるにも関わらず、政治家たちの深層には「何とかなるだろう」という古来からの神頼み的な潜在意識が潜んでいるに違いない。法治国家の「環境の整備」とは、畢竟法体制の整備であり、本書は立法者たちの怠慢への諫言である。(本紙編集担当)内外出版 本体価格二千円
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| 『 軍事システムエンジニアリング 』(大熊 康之著) |
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〜イージスからネットワーク中心の戦闘まで、いかにシステムコンセプトは創出されたか〜
いま、凄まじい勢いで軍事革命が進行している。その本質はC4ISR(指揮・統制・通信・
コンピュータ・情報・監視・偵察) の適切な運用(即ち「ネットワーク中心の戦闘」)によって
、戦死者を殆ど出さないで勝利することである。
従来は戦車や火砲などの重厚長大な兵器が正面でぶつかり、勝敗を決したが、IT技術の進歩
がc4ISR機能を格段に向上させ、精密誘導兵器の発達を促し、今日ではピンポイント攻撃能
力に優れた巡航ミサイルや誘導爆弾など小型軽量で機動容易な兵器が多用されるようになった。
これは、脅威の対象が国家ばかりでなく、非国家主体の国際テロ組織などが加わり、不特定正
面に不特定な形で対処しなければならない、すなわち、迅速に兵力の機動展開が求められる軍事
上の要請にも符合する。
こうした「戦闘シナリオの大転換期に、先見性のある『コンセプト』を考え、費用対効果性の
ある『プロジェクト』を立ち上げ、指導し、一貫して全米軍の軍事革命及び大変革を先導してい
るのは海軍のリーダーたちである」(「はじめに」より)と言われる。
北朝鮮が核・ミサイルの開発に注力し、中国のミサイルは日本に目標を定めていると言われる
状況下において、日本のイージス艦にもミサイル防衛(MD)システムが導入され始めた。
陸・海・空自の統合運用を効果的にするためには、今後開発される装備のシステム・コンセプト
をまず確立する必要があり、本書は格好の手引書である。著者はイージスの父と慕われるマイヤ
ー、軍事革命理論の草案者オーエンス、ネットワーク中心の戦闘の指導理論を編み出したセブロ
ウスキーの3提督に直接指導受けた斯界の第一人者である。
(かや書房出版、本体2500円+税)
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| 『 −あなたと街を守るために−国民保護のマニュアル 』 |
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当連合会では、万一の事態が発生したような場合に「貴方が生き残り、貴方の街を守る」ため
の方法を網羅した国民必読の書を発刊しました。
日本人拉致や9.11無差別テロ等の事案を受けて、永年の懸案であった有事法制の整備とともに
国民保護法が制定され、昨年度(注:平成17年度)は、全都道府県が「国民保護実施計画」を定
め、今年度(注:平成18年度)は各市町村が実行性ある計画を作成することになっています。
肝心なことは、国民一人ひとりが、自分の身は自分で守り、自分の街は自分たちで守る意識と
用意がなければ行けないということです。
本書は有識者に依頼してこれを分りやすく纏めたもので、貴方の安全のために、是非一冊をお
手元に。市町村の実効性ある計画立案のために、是非とも計画担当者にご紹介ください。
(防衛協会会報第96号18.10.23から引用)
備えあれば憂いなし・・・国民必読 (原書房の帯タイトルから):定価1800円+税
<表紙面>
災害やテロ、極東アジアの国際緊張など・・・・・・
何が起きてもおかしくない時代。
有事に備え、どう対応すればよいかを示す、
平和と安全を守るための羅針盤!
<裏表紙面>
第1章 国民保護とは? 第4章 その時、どう対応すればよいのか?
第2章 諸外国の国民保護体制は? 第5章 あなたと街を守るために?
第3章 どんな事態が起こるのか? 第6章 より安全を高めるために?
刊行によせて (全国防衛協会連合会 理事長 日吉 章)
第2次大戦後60年余にわたり、幸いにもわが国は外国から侵害されることなく、平和と繁栄を
享受してきました。しかし、現実の国際情勢をみますと、今後ともそのような緊急事態が起こる
可能性が全くないと言い切れるものではけっしてなく、現に最近では世界の各地で紛争やテロが
頻発しています。
このような情勢を踏まえ、漸くわが国でも、平成15年から16年にかけ、武力攻撃やテロなどが
発生した場合これに有効に対処するための、いわゆる有事法制が整備されました。またその一環
として、有事の際国民の生命、身体、財産などを守るための国民保護法が平成16年6月に制定さ
れました。
17年3月には政府の「国民の保護に関する基本指針」が策定され、各都道府県の「国民保護計
画」が18年3月には出揃い、それを受けて現在、全国の市町村が「国民保護計画」の、そして指
定地方公共機関が「国民保護業務計画」の作成に取り掛かっており、武力攻撃事態や緊急対処事
態に対する国民保護の体制が着々と整いつつあることは実に心強いことであります。
これを機に全国防衛協会連合会では、その目的とする「防衛意識の高揚と防衛基盤の育成強化
活動」の一環として、有事の際の国民保護のあり方について有識者に調査研究を委嘱し、その成
果の概要を「あなたと街を守るために−国民保護のマニュアル−」として本書にまとめました。
本書では、国民保護法の仕組みにはじまり、諸外国の国民保護法制、想定される各種の緊急事
態とそれに対する措置、国民の協力のあり方、更には今後の課題にまで及び広範にわたって解説
しています。その際、防衛庁(現防衛省)防衛局事態対処法性室から資料提供、助言など多大の
ご尽力を頂きましたことを、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
本書が、国民保護の実施に当たって重要な役割を担われる地方公共団体の方々に参考とされ、
また広く一般の方々に読まれて国民保護の重要性が認識され、ひいては国民の防衛意識の普及、
高揚に役立つことができれば幸いです。
平成18年3月 全国防衛協会連合会 理事長 日吉 章
(同書「刊行によせて」から引用)
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