講師:株式会社 独立総合研究所(独研)代表取締役社長・兼・首席研究員青山 繁晴 氏
(演題)『祖国を真っすぐ真ん中から考える』
【はじめに/原則について】
▼わたしが不肖ながら社長を務める独研(独立総合研究所)は、旧財閥、証券会社、銀行などのバックを一切、持たず、補助金などのいかなる支援も受けず、純粋に独立して調査・研究を行うシンクタンクです。「日本で初めての独立系シンクタンク」として、国際社会で認知されています。
その立場で、政府機関、自治体、企業などに対し、国民保護、危機管理、広報体制の改革、海洋資源開発、海洋環境改善などをテーマに調査・研究をこちらから能動的に提案し、提案の意義が理解されれば公正な公開入札などを経てフェアな委託を受け、調査・研究を行い、それを通じて社会、祖国、世界のために、ささやかながら寄与しています。
わたしの講演も、こうした独立と自律の理念に立脚して、おこないます。
すなわち国内を語るときは、一切の利害関係から自由に、かつ左でも右でもなくまっすぐ真ん中から語り、国際社会を語るときは、日本だけの視点からではなく国際社会の公正なルールの視点から語ります。
▼わたしの講演には、明確なスタイルがあります。
それは、@講師と受講者のかたが質疑応答し、双方向で行う A臨機応変の内容構成で行う―という原則です。したがって受講者のかたは、講師から質問を受ける心づもりでいてください。受講者も、講師に何を質問するかを考えながら講演を聴いてください。講演のこうした性格上、このレジュメの記述は最小限にとどめ、また主として『問いかけ』で構成されています。その問いかけへの答えはレジュメの中にではなく、講演の中にあります。
▼講演を通じて表れてくる答えを、できればご自分なりにメモすることによって、レジュメを完成させてください。このレジュメはむしろ講演の後に、受講者のかたが「自分はどれだけ講演のエッセンスを汲みとったか」を確認するためのものです。僭越ながら、こうした作業は、受講者のかたに『自ら考える姿勢』を促すはずです。
▼わたしの講演・講義には、「推測」や「憶測」はありません。
わたしが直接、当事者と会って得た第一次情報、あるいは自ら現場を回って得た情報をもとに、分析と予測を行って、受講者にお伝えします。ただ、諸国の政府、あるいは日本政府に対する一定の守秘義務をまもりつつのお話となります。
▼以下のレジュメに盛り込まれた内容は、1回の講演会ではとても話しきれません。ではなぜ、それにも関わらず、こうしたレジュメをお配りするのか。その答えは、講演の冒頭でいつも必ず申します。それをお聞きください。
★きょうの本論
【学校教育で教わってきたことは、世界の常識と一致しているか】
A.日本はほんとうに資源小国か。
(1)アメリカ、中国、インドといった諸国は日本を「資源小国」とみているか。
(2)第四の埋蔵資源とは何か。
B.国連は、ほんとうに「国際連合」か。
(1)国連本部のロビーという、誰でも行ける「現場」に行くと、何が分かるか。
(2)日本の平和と安全のためには国連を頼るべきなのか。
(1)戦艦大和の真実とは何か。
(2)沖縄の「白梅の塔」に刻まれた真実とは何か。
|
日本国民が60年以上、忘れ去っていた領土を、あらためて見つめる
|
(1)その場所が、わたしたちに静かに訴え続けてきたものは何か。
(2)わたしたちは、その場所から出発して、どんな希望を見いだすのか。
(3)この忘れられていた領土をめぐって、政府は2009年初頭に、まったく新しい決定をなした。それは何か。今後どう動くか。わたしたち国民にとっての課題は何か。
A.考えるヒント。
(1)平成6年、自衛隊がアフリカ・ザイールでの難民支援に派遣されたとき、ザイ ールを訪問した玉沢徳一郎防衛庁長官(当時)が、モブツ大統領(当時)から 問われた思いがけない疑問とは何か。
(2)ワシントン(日本大使館)と市ヶ谷(防衛省)にあるダブルスタンダードは何か。
B.憲法を、右からでも左からでもなく、「真ん中」から考える。
(1)まっすぐ真ん中から第9条を見ると、何が見えるか。
(2)憲法改正論議で最大の焦点は第9条だけか。それとも他に隠れた最大の焦点があるのか。あるなら、それはどこか。
(3)憲法前文を、どう考えるか。 自民党国防部会長(当時)が「北朝鮮の現実を見ると、前文がリアルではないと分かる」と非公式に発言したことがある。この問題意識は正しいか。
C.日本の安全保障の実像を問う。
(1)自衛隊について、世界の普遍的常識や、国際社会の合意事項からして、もっとも不可思議な点はどこか。
(2)自衛隊は、軍隊なのか、軍隊ではないのか。
(3)警察は、世界の基準と同じなのか。
(4)日本の安全保障政策は、実質的に外務省による「片肺飛行」に近い形でやってきたと言わざるを得ない。それは、なぜ起きたのか。
(5)防衛庁が「防衛省」に昇格したことの真の意味は何か。
★じっくり論を深めていくテーマ
(1)政権交代した最大のメリットは何か。
(2)政権交代した最大のデメリットは何か。
(3)鳩山政権の実像は何か。小沢独裁体制はなぜ起きたか。
(4)小沢・鳩山体制の本音は何か。
(5)小沢幹事長、鳩山首相という新政権ツートップの不正事件の真相は何か。
(6)民主党政権の最大のアキレス腱は外交・安全保障政策か。経済・金融政策はどうか。
(7)民主党政権の社会政策はどうか。
(8)自由民主党はどうなるか。
(9)自民党政権が崩壊した、真の理由と背景は何か。
(10)日本に「二大政党制」、「政権交代システム」は根付くか。
(11)鳩山政権の誕生、自民党政権の崩壊によってアジアはどう変わるか。
(12)鳩山政権の誕生、自民党政権の崩壊によって世界はどう変わるか。
A.朝鮮半島はどこへ行くか。
(1)北朝鮮の核実験をめぐる真実とは何か。日本、アジア、世界をどう変えるか。
(2)北朝鮮の脅威の実像は何か。 弾道ミサイル連射や核実験だけが脅威か。 それとも他にも重大な脅威があり、それを合わせてこそ真の脅威なのか。
(3)北朝鮮による拉致・誘拐テロ事件の解決とは何か。まだ何人の日本人が北朝鮮に誘拐されているのか。
(4)およそ何人の北朝鮮工作員が日本にいるのか。
(5)金正日総書記から三男坊・金正雲への独裁継承をめぐる真実はなにか。
(6)韓国の盧武鉉・前政権はなぜ、北朝鮮に「太陽政策」を採ったのか。
(7)韓国の李明博・現政権は何をするか。
(8)竹島の領有権を、日本の視点だけではなく国際社会の視点で見るとどうなるか。
(9)朝鮮半島は統一されるのか。もしも統一されるのなら、どんな姿の国家になるのか。統一を歓迎するものは誰か、歓迎しないものは誰か。日本は、どう備えるか。
B.中国はどこへ行くか。(1)中国の人口は「一人っ子政策」で穏やかな伸びに抑えられているのか。
(2)一国二制度や、社会主義市場経済は、うまく機能しているのか。
(3)中国の反日暴動とは何だったのか。
(4)中国人民解放軍とは何か。
(5)中国共産党の最大の戦略目標とは何か。
C.日中関係の真実の姿を考える。
(1)中国は沖縄を「日本領である」と思っているか。
(2)尖閣諸島の領有権を、日本の視点だけではなく国際社会の視点で見るとどうなるか。
(3)鳩山由紀夫首相の推奨する「東アジア共同体構想」は、素晴らしい構想なのか。
(4)中国は日本経済の救世主か。
(5)いわゆる「歴史問題」の、ほんとうの解決とは何か。
(6)日本の「親中派」の実像はどうか。
(7)中国が、反日を強調する外交路線から、あたかも親日を強調するかのような『微笑外交』に転じた変化を、どう戦略的に受け止めるか。
(8)チベット民衆蜂起、ウイグル独立運動をどう受け止めるか。
(9)長野事件とは何か。
D.アジアはどこへ行くか。
(1)アジアに冷戦後の新秩序が生まれるためには、なにが必要なのか。
(2)ヨーロッパは、冷戦後の新秩序をどうやって造ってきたか。
(3)アジアを含め、この21世紀初頭の世界は、ほんとうはどんな時代なのか。
E.現代アジアの愛国心を問う。
(1)例えばー 2002年夏、小泉純一郎首相が靖国参拝をめぐって決断を迫られていたとき、元運輸相が首相官邸を訪れた。 首相と会談したあと、元運輸相は記者団に「首相に進言したのは公式参拝か私的参拝か」と聞かれて、「どうして、そんなことにこだわる。それでも日本人か」と言った。この発言をどう見るか。
(2)中韓で叫ばれる「愛国心」と、例えば先ごろ亡くなったローマ教皇、ヨハネ・パウロU世がかねがね「わたしは愛国者だ」と語っていたことと、何がどう違うのか。
(3)安全保障とは、日本の何を守るのか。 例えばー 2001年の9.11米国同時多発テロのあと、自衛隊が原発などを防護することが検討されたとき、元官房長官は「自衛隊は国民に銃を向けるのか」と発言して反対した。この発言をどう見るか
|
次々に起きる目前の動きを、自立した視点で、あらためて捉え直す
|
(1)2008年9月15日にリーマンブラザースが破綻して金融危機が起きる、その半年前の同年3月に、ドルのかつてない下落局面が、すでに現れた。それはなぜか。何を物語っていたか。
(2)「もしもアメリカ経済がリセッションに陥っても中国をはじめとする新興国経済の活況があるから大丈夫」という一部エコノミストの言説は正しいか。
(3)日銀はなぜ、06年12月、07年1月と利上げできなかったか。07年2月にようやく利上げし、そのあと再び身動きがとれず、08年10月に逆に利下げしたことは、どんな意味を持つか。総裁人事が迷走したのは、国会のねじれだけが理由か。
(4)2007年の参院選の自公党大敗から安倍退陣、福田政権への交代、大連立の模索、民主党の動揺、福田改造内閣の発足と崩壊、麻生政権の誕生と迷走、そして衆院総選挙、政権交代と続き、さらには2010年の参院選から政界再編の最終章へと流れ込んでいく一連の激流は、日本とアジアの運命をどう変えるか。
(5)北朝鮮が核武装した今、日本は核武装を論議すべきか、論議もすべきではないか。
(6)イラク戦争、アフガン戦争は最終的にどこへ行くのか。
(7)イラク戦争後の中東は、どのような地域に変貌するか。イラン戦争はあるか。
(8)10年代に入った21世紀は既に世紀最大の危機を内包している。それは何か。どこの国から始まるか
|
われらはたった今、どんな世界に生きているのかを知る
|
(1)金融危機と、それに続く世界同時不況は、アメリカ優位の世界の危機である。では、それは日本にとっても危機であるだけなのか。日本の「眠れる希望」が目を覚ます好機が、含まれてはいないか。
(2)オバマ政権の経済政策はうまく行っているのか。GMの国有化は成功するか。
(3)「世界経済もアメリカ経済も、もう大丈夫だ」と宣伝しているに等しいオバマ政権の姿勢を、そのまま信じてよいか。
(4)世界経済と日本経済のほんとうの現状はどうか。
(5)何が、世界経済と日本経済の本物の希望か。
(6)金融危機の始まる1か月と1週間前に、ロシアがグルジアに侵攻したのはなぜか。そのグルジア侵攻が北京オリンピックの開会式と重なったのは偶然か。
(7)グルジア侵攻は、「新冷戦」の始まりか。 そのような生易しいものではないとしたら、何の始まりか。
(8)ロシアの最終目標は、何か。ロシアの対日戦略はどうなるか。
(9)アメリカは大統領選挙でほんとうは国民に何を問うたか。
(10)ドルはどうなるか。暴落はあるか。あるとしたら、どんな時か。
(11)アメリカの軍事力はどうなるか。絶対優位を維持するか、すでにないか。
(12)「ポスト・アメリカ世界」において日本の安全保障はどう変わるか。
【エネルギーを考える】
A.原油価格の高騰と暴落は、たまたま一時的に起きた問題か、構造的な問題か。
(1)元財務大臣の証言から知るアメリカの衝撃的な戦略とは何か。
(2)原油生産地としてのイラクの実像はどうか。
(3)アメリカはオイルだけに頼る社会と国家か。
B.エネルギー新世界における危機管理とは何か。
(1)中国のカントリー・リスクの実像はどうか。
(2)エネルギー問題の側面からみた北朝鮮問題、六カ国協議とは何か。
(3)日本の自主エネルギー源としての原子力発電は、どう防護されているか。
(4)テロリズムが世界を震撼させていることと、エネルギー問題は関係があるか。
【日本経済の根っこを考える】
(1)日本経済のデフレ不況からの「出口」は正しいか。
(2)円、ドル、ユーロ、そして元はどうなる。
【戦後65年目の常識を、志を持ってひっくり返す】
A.日本の政治を、思い込みなく考えてみる。
(1)日本の首相は、なぜくるくると変わってきたのか。それはほんとうに情けない、駄目な政治なのか。そのなかで中曽根政権と小泉政権だけはなぜ、長期となったか。
(2)小泉元首相は、実は、立つ鳥あとを濁した。その「濁り」は二つある。何か。
(3)安倍元首相は、ほんとうは何をやろうとしたのか。ほんとうはなぜ辞めたのか。
(4)ペルー日本大使公邸人質事件から何を学ぶか。
B.わたしたちの国民国家の根っこを問い直す。
日本国民が『思い込んでいること』とは、たとえば何があるだろうか。
▽ 江戸時代は野蛮な旧弊の時代だったのか。たとえば江戸時代の教育は、どんな人材を育てたのか。
▽ 紛争はとにかく悪いことなのか。外交とは「仲良くすること」なのか。
▽ 中国と日本の軍事力には、どんな差があるのか。▽ 戦後日本の安全保障政策には、長く続いてきた「最大原則」がある。 それは何か。それは「国民の生命と財産を守る」ことができる原則だろうか。
▽ 軍事は、戦争の備えなのか、外交ツールなのか。
▽ 日本の安全保障を考えるとき、歴史的に見て、先進国のなかで「唯一」と言うべき異常な点がある。それは何か。
▽ 日本は、ほんとうに「平和ボケ」なのか。果たして、平和だから呆けたのか。
▽ 戦後の日本は、ほんとうに「エネルギーの確保」に力を注いできたのか。
【日本の危機の実像を考える】
A.日本でテロは起きるか。
(1)「テロが起きる可能性があるのは基本的には東京だろう。地方、とくに人口の少ないところはあまり関係がないだろう」という考えは正しいか。
(2)日本で重大テロが起きたときには、誰が対処するのか。
(3)アルカーイダ系イスラム原理主義組織の「警告」は本物か。
(4)自衛隊がイラクから撤退し、イスラム原理主義のテロの脅威は遠のいたか。
B.平成16年9月から施行されている「国民保護法」は日本を変えるか。
(1)国民保護法制とは何か。この法制は何が新しいのか。
(2)地域住民・自治体と警察、消防、自衛隊との新しい関係とは何か。
【いま日米関係を考える】
(1)日本はアメリカと対等の同盟関係を創れるのか、将来も創れないのか。
(2)米軍の世界再編とは、ほんとうは何か。それは日本をどう変えるか。
【欧州はどこへ向かっているか】
(1)フランスのアジア戦略とは何か。
(2)イギリスの対日観とは何か。
(3)ドイツの戦後史とは何か。
(4)欧州連合(EU)とユーロはなぜ生まれたか。どこへ向かうか。
【日本に新しい世界戦略はあるか】
(1)アフリカと、中南米と、オセアニアと、それぞれどう付きあうか。
(2)北極、南極をめぐって世界はどう動いているか。日本はどうする。
(3)包括的なアジア戦略、中東戦略を、それぞれどう組むか。
(4)アメリカ、中国、ロシア、EUの鬩(せめ)ぎあいを、日本はどう活かすか。
【希望をはぐくむ】
(1)自分の視点を持つ主権者・有権者になる。そのためには、たとえば『地政学』を知ることが意味を持つか。(2)たとえば少年少女による凶悪な犯罪が多発していることと、安全保障の問題は関わりがあるのか、ないのか。(3)国家の独立、個人の自立とはなんだろうか。
|