
第三師団や千僧駐屯地の記念行事は、毎年大勢の来場者で賑わい、訪れた人達は皆、とても楽しそう
です。
昨年の中部方面音楽隊定期演奏会では、沢山の高校生達も楽しんでいました。
自衛隊は、いつの間に一般人の扱いが、こんなに上手くなったのかしら。
行事の進行や来場者のさばき方など、民間のイベント会社以上の円滑さです。
これは部隊の方達が、甘い予想を立てたりせず、正面からきちんと行事に取り組まれた成果だと思います。
たくさんの人を集めて大きな行事を安全に滞りなく運ぶには、実行する側の一人一人に危機管理の意識が必要なのでしょう。
平和で安全が普通だと思われがちですが、それは本当に得難い事で、少しの油断から、とんでもない事が起きる様です。
「ゆうパック遅配問題」は、準備不足と不十分な対応が混乱を拡大して顧客に迷惑をかけました。
「不慣れな職員がおり、手違いが重なった」と、現場に責任を押し付ける郵便事業会社を見ていると、ココ、また同じ事をヤルだろうなぁ~、が私達の感覚です。
官僚主導からの脱却を唱える政治家も、かなり危ないものです。普天間基地移転問題の迷走は、その典型でしょう。
この二つに共通するのは「現場の状況を全く把握していなかった事」です。
現状を正確に把握し、現場を盛り立て、磐石の備えで国民の信頼を培うのが政治家・官僚の責務です。慢心しているヒマはありません。がんばって頂きたいと思います。
さて、自衛隊へのリクエストです。
これからの日本の為に、自衛隊はちゃんと報いられなければなりません。
国際平和協力活動で日本の代表として世界の平和と安全の維持に取り組んでいることに。
国内の様々な災害に昼夜を問わず迅速に対応してくれることに。
国と国民を守り、地域を支えてくれることに。
その活動にふさわしい報酬と感謝を、国民から受けられる様に、社会にアピールして下さい。いつか評価してくれるだろうと待っていてはいけません。自衛隊はこのままじゃ困るんだ、と言って下さい。
アピールの一つとして、テレビなど取材番組があります。自衛官が奮闘する報道は私も大好きで、見ると感動するのですが、また別のアピールも必要だと思います。
『ジェネラル・ルージュの伝説』という小説で、救急医療現場に好意的に作られた取材ビデオを見た医療責任者は、放送を承諾しません。
「今、ここであんな番組が流れたら、上層部や市民はこう思うだろう。救急現場は大変そうだけど、まだ頑張れそうだ。現状でここまでやれるなら、このまま見守ろう。そして結局何もしない。救急現場を死守して擦り切れて壊れていく俺達を美化されては困る。いい出来だからこそ、あんな番組を流されては困るんだ」
これは救急医療の話ですが、「上層部や市民」を「政治家や国民」に、「救急」を「国防」に変えたら、そのまま自衛隊の話になりませんか?
「自衛官は忍耐だ」と伺った事がありますが、自衛隊が壊れて困るのは私達、国民です。
大阪には「三方得」という言葉があります。商売で「良い品物を手に入れるお客様の得」、「儲かる商人の得」、「経済が活気付く世間の得」この三つが揃って、皆が良くなるそうです。
私は自衛隊にも、この「正のスパイラル」を作って欲しいのです。
平和と安心を享受出来る私達の得。
国民から十分に報いられる自衛隊の得。
国防や軍事にきちんと取り組む事で、新しい物差しを得て、大きく世界に踏み出す日本の得。
自衛隊が防衛や危機管理の専門家として国や地方自治の運営に関わるのも必要です。せっかくのプロなのに勿体無い。これもエコでしょ?
そして、自衛隊の勤めを無事に果たした方達は、国民の感謝と尊敬を受けるべきです。春と秋の褒章は、ぜひ受けていただきたい。自衛官と自衛官を志す若者達の誇りと目標になると思います。
報われた事を基に、より一層良い仕事をして、お客様である国民と世間に元気をお返しすれば良いのです。皆が「元気の輪」に加われば、日本は本当に良い国になるでしょう。
ただ、このリクエストが実現して自衛隊が国民から報われる様になっても、自衛隊の任務はラクにはならないでしょう。国民の期待と負託に応える為に、より厳しく、しんどいものになるかも知れませ
ん。
しかし、その重圧を乗り越えたら、日本と自衛隊に新しい時代が到来すると思います。
小さな物事もあなどらず、一つ一つ実績を積み上げて来た自衛隊なら、大丈夫です。
自衛隊こそが日本の元気のもとだ、と言われる日を私は待っています。
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