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全国防衛協会連合会(山口信夫会長)は、20周年記念事業で9月27日〜10月2日の日程で海外(韓国)研修を行った。会長を研修団長とし、前田板橋防衛協会長を副団長、日吉理事長を本部長として、全国から会員及び特別会員総勢32名が参加、連合会の活動に新たな一ページを残した。第1日目は各自でソウルに移動し、結団式及び懇親会を開催した。(写真は緒方龍春団員提供)

緊張が続く朝鮮半島の第一線
2日目は午前中、平澤(ピョンテク)の海軍艦隊司令部を訪問、海軍の活動、特に北方限界線(NLL)の警備現況等の説明を受けた。その後、99年と02年に生起した延坪(ヨンピョン)海戦の犠牲者慰霊碑と沈没高速艇(チャムスリ)を研修、北朝鮮海軍と直接対峙する厳しい第一線の実態を聞くことができた。

午後は瑞山(ソサン)の空軍戦闘飛行団を訪問。韓国初のライセンス生産戦闘機F-16を研修した。今春まで空自幹部学校に留学していた金大尉も案内に同行、防衛協会主催の留学生相撲観戦以来の再会となった。その後、ソウルに移動し、防衛駐在官及び警備官として活躍中の古屋1陸佐、大江1海佐、木村1空佐並びに北條3海佐の激励会を行った。
3日目は板門店地域を研修。朝鮮戦争を戦い韓国の英雄で、韓国発展と日韓関係に寄与の大きい白善Y(ペクソニョップ)将軍も同行され、貴重な話を伺った。霧で視程は良くなかったが韓国陸軍の監視所(トラOP)及び第三トンネルを研修し、北朝鮮との対峙の歴史を学んだ。また、唯一の南北接点で、分断の現実を象徴する共同警備地域(JSA)を研修。板門店会議場では、緊張感を実感した。


次いで、南北交流事業の一環で、鉄道再建のため建設されたトラサン駅を見学後、市内の戦争博物館を研修した。直接白将軍から話を聞き、終日、朝鮮戦争を考える日となった。
韓国の在郷軍人会と防衛交流
4日目の午前中はソウル市内の史跡(昌徳宮)を研修、午後は在郷軍人会本部を訪問した。団長が在郷軍人会の朴世煥(パクセファン)会長(予備役大将、元韓国陸軍第2軍司令官)を表敬訪問、続いて同会についてブリーフィングを受けた。元軍人は全て会員となる資格があり、850万余会員の広範な活動や規模の大きさは防衛協会の活動に大きな参考となった。団長からの御礼の挨拶に引き続き、記念の楯を寄贈した。夕刻、ホテルにおいて朴会長以下の主要な役員や自衛隊との縁のある要人、並びに日本に勤務(武官)や留学経験のある人を招き、「日韓交流会」(懇親会)を開催した。和気藹々の内に宴が進み、日韓の友好親善に、また民間レベルでの防衛交流に大きく貢献した。

百済の都(扶餘)を史跡研修
10月1日の5日目は韓国陸海空軍本部が所在する大田(テジョン)で軍事パレード視察の予定であったが、新型インフルエンザのため急遽民間人には非公開となった。
代わりに、かつて百済の都であり、多くの史跡が残されている扶餘(プヨ)を研修した。百済は日本との関係が深く、白村江の戦いを始め、仏教文化等で有名である。白馬江(ペンマガン)を船で渡り、羅唐連合軍に敗れ、多くの宮女が飛降りたといわれる落花岩を訪ね、悠久の歴史に思いを馳せた。

史跡研修後、ホテルへの帰路、陸海空軍大学がある紫雲台(チャウンデ)を通過、留学中の福山3海佐及び津島3空佐を激励した。
ホテルに帰着後、解団式・懇親会を開き研修の所見等を発表し、また思い出を温め、それぞれに別れを惜しんだ。翌日再びソウルに移動、午後帰路についた。
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