
辞して1年が過ぎました。在任14年間に賜りましたご指導ご協力及びご厚情に深く感謝します。
本年は連合会設立20周年でもあり、印象深かったことを記したいと思います。
山口会長の存在の大きさ

何といっても、会長の存在の大きさです。現在、理事会、総会には多数の出席者を数えます。最大の理由は会長が理事会・総会に必ず出席され、懇親会等で皆さんと親しく接し多くの方々と歓談され、一緒の写真撮影にも気易く応じられる等、包容力や魅力あふれる人柄、信望にあります。
出席者から、「会長と話ができた」「一緒の写真が撮れた」等、喜びの声が多数届きます。
総会のとき、総理からの祝電が披露されます。橋本総理のとき、連合会の活動目的を説明し、総会への総理出席と祝電をお願いしました。出席は叶いませんでしたが、祝電が毎年届くようになりました。
また、毎年4月、「総理と桜を見る会」が催され、連合会にも招待状が届きます。自民党本部へ行って要請した結果であり、会長の存在の大きさのお陰です。
連合会の活動の源は、全会員の強い国防の気概と財政です。詳述しませんが、これも会長の力に負うところが大半です。
東京都防衛協会(山口会長兼任)では、平成7年以来、防衛協会未結成の区、市、町村に土・日曜や夜出かけ、関係の方々と話し合い協会設立を呼び掛けました。その結果、奥多摩町、板橋区、武蔵野市、千代田・中央区、三鷹市、日の出町、豊島区に協会が結成されました。各協会の発起人や東京地本の皆様等、熱意をもって積極的にご尽力を賜りました。
「安全保障講座」の実施

自衛隊発足40周年の平成6年、重松恵三常任理事の提案で、防大の協力を得て市民対象の「安全保障講座」を開催することになりました。以来毎年実施し、既に15回を数えました。
一般市民を対象とするため、初回は場所の選定、広報、案内、警備、経費等で多くのことを考えさせられました。広報について云えば、パンフレットを作成し、各協会、地連を通じ、また色々の機会に配布しました。朝雲新聞、防衛ホーム、友好団体の広報紙に紹介して貰いました。
4大紙では読売と産経が掲載してくれ、新聞社の防衛に関する違いが顕著に現れました。以来、産経、朝雲、防衛ホーム、友好団体紙は毎年掲載してくれております。
第9回講座では、イスラエル国防軍戦史部長を勤めたペニイ・ミハルソン予備役陸軍大佐が「イスラエルの安全保障」について講演しました。講演後の「貴国の国民は国防意識が大変高いが如何なる教育をやっていますか」と問うと、「教育していない」との返事が印象深く残っています。
国防意識が自然に培われる国民と、愛国心と云うだけでアレルギー症になる国民とは大違いです。
女性部会の結成

連合会の活動強化には女性と青年層の啓蒙が大事で、平成7年度の事業計画に、婦人部・青年部の研修を提案しました。従来の東京都の各協会の参加者から、各都道府県協会の参加者に拡大しようというものです。
「婦人、青年の啓蒙は各協会でやればいい」「各協会から婦人、青年を集めての研修は僭越だ」「各協会の事務局長研修会をやっているので十分」等の意見も多かったのですが、「やってみようではないか」という島田理事長(当時)の一言で実施が決まりました。
婦人研修会は各協会に「婦人部の結成」「婦人部の増勢」「婦人部の活動強化」を目的に、21協会から53名の参加を得て、靖国神社遊就館で実施。その後、「自衛隊音楽まつり」を鑑賞しました。参加者からは「こういう研修会を待望していた」「来年は別の人を参加させたい」等、嬉しい声を聞くことができました。
九州では宮崎県協会にのみ婦人部が結成されていましたが、これを機に各県協会にも婦人部が誕生しました。その後、九州・沖縄地区防衛協会婦人部が結成され、初代井本ケサノ(佐賀県女性部長・当時)、2代目山西三重子(宮崎県女性部長・同)各会長と各県会長・会員の熱意で、毎年の研修会には300〜400名が参加する精強ぶりです。
全国防衛協会女性部会は平成13年に発足しました。山口会長や井本ケサノ部長等の説得で、江上料理学院長の江上栄子氏にお願いしました。女性部会は研修会で活発な意見開陳を行っており、また女性の特性を発揮して自衛隊を応援しています。
青年部会は地方開催も

青年研修会は各協会に「青年部の結成」「青年部の活動強化」を目的に実施しました。11協会から23名と少ない参加でしたが、九州地区青年部長(当時)の北村直登氏はじめ、全員が熱意あふれる行動的会員でした。翌日も富士総合火力演習を研修しながら、熱い意見が交わされました。
その後、逐次青年部が結成され、今では30を数え、青年部研修会の参加者は150〜200名となり、活発な活動を展開しています。
鍛冶佳広奈良県青年部長(当時)は、地方協会啓蒙のため研修会の地方開催を提案、実現のため3度も来局され、平成11年の奈良大会への道を開かれました。爾後、栃木(12年)、京都(14年)、群馬(15年)、長崎(16年)の研修会へ繋がりました。
13年に青年部を結成したばかりの津田純一京都青年部長(当時)は、翌年は全国研修会を担当、翌々年には防衛シンポジューム「21世紀の平和と日本の役割」を開催されました。目覚しい活動は2代目田中峰子氏、3代目岩井一路氏へと引き継がれています。
山口、群馬、島根の青年部結成は、それぞれ親会の田中耕三会長、町田錦一郎副会長(当時)、杉谷雅祥会長に負うところが大であります。
平成13年には、連合会の下部組織として全国青年部が結成され、梨子木和秀初代部会長の人柄と各青年部長の協力で確固たる基礎が築かれました。良風は都丸和俊2代目会長に引き継がれています。
外国軍人の慰問親善

防衛研究所、統幕・陸・海・空幹部学校には、米国をはじめ、韓国、中国等十数カ国の軍人が留学してきています。彼等は夫々の国の要職に就く軍人です。彼らに日本の伝統文化に接する機会を与え、相互理解と親善を図ることを目的に毎年招待しています。
以前は東京都協会の会員宅への招待か大相撲トーナメント大会への招待でしたが、平成6年からは「国立劇場の歌舞伎」「大相撲初場所」等への招待にしました。しかし、歌舞伎は外人には分り難く、子供を連れて行けない等の理由で、大相撲への招待が多くなりました。
留学後、直ちに大使館付武官となった某国の海軍大佐からは、慰問が大変に感銘を与えていたことが伝わってきました。本事業は国益にも寄与しています。
防衛問題に関する要望
平成3年以来、毎年、会員の総意として防衛問題の重要事項についての「要望書」を、総理をはじめ、防衛大臣や関係閣僚、衆参議長、主要政党党首等に手交しています。主要な方には会長自ら出向いて要望されます。
防衛庁の省移行は継続して要望しましたが、平成9年は行政改革についての声が大きい年で、絶好の機会とし、年度の要望とは別に特別要望を致しました。会長、島田理事長、在京常任理事揃って防衛庁長官、自民党の行革推進本部長、政調会長等の関係者へ要望しました。
平成12年は、省移行のみを年度の要望としました。要望書3案を作成し、各協会へ配布しました。その3案の中から各協会の実情に合った案を選んでもらい、その協会の要望書とし、各都道府県の知事・国会議員、自治体首長、有力者等に要望してもらいました。
宮城県協会では知事等は勿論のこと、各首長、県・市・町議会議員等、各方面に亘り、多数の方々に要望されたことを松尾捷太郎事務局長から詳しく聞いたことを印象深く覚えています。
平成18度、防衛庁は「防衛庁を省に」というパンフレットを国民への広報のために作成しましたが、この大半はわが連合会を通じての全国PRでした。
観閲式・音楽まつり等

中央観閲式、観艦式、航空観閲式、音楽まつり、更には富士総合火力演習の人気は高く、事務局長は入場券の獲得・配布で悩まされます。
例えば、東京都協会は約3万人の会員で100枚の券があっても、全会員に届くためには300年掛かるように、各協会長から「これだけの券では100年かけないと会員が見ることができない」と、お叱りを受けました。
関係方面にお願いし、中央観閲式、富士総合火力演習は各協会の要望近くの数を配分ができるようになりました。しかし、音楽まつりは平成6年に比べれば、約10倍位入手していますが、各協会の要望には程遠く、また観閲式も同様です。 (21.2.22記す)
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